2020/02/26
血管シーリングシステムとは、特殊な器具で血管を挟むことによって血管を変性させ、止血するための機械です。
電気メスよりもはるかに太い血管の止血が可能であり、通常糸で縛らなければならない太さの血管でも止血を行うことができるため、手術の時間を大幅に短縮することができます。
さらに、糸を使わなくともよいということは、近年手術の後に問題になることのある「縫合糸反応性結節性脂肪識炎」という、糸に対するアレルギー反応の発生頻度を大幅に減らすことが出来ます。
当院では、できるだけ手術の時間を短くすることで動物の体の負担を軽くし、さらに術後の後遺症を少なくできるよう、この血管シーリングシステムを導入いたしました。
癌などの難しい手術だけではなく、去勢・避妊手術にもこの機械を用いております。
これからも袋井動物病院は、動物の体に負担の少ない治療法を可能な限り取り入れていきたいと考えております。